【エンタメ】タロットカードの世界をチョットだけ覗いてみよう(後編:実践編)
前回、前編ではタロットカードの歴史やカード(大アルカナ)が持つ意味などを書いてみましたが、今回は占い方(実占法)です。
『実際に占ってみる』事でカードをどの様に扱うかをこのブログの独自の解釈で書いていこうと思います。
カードの意味などは前回の記事を参考にどうぞ
占いの基本中の基本
自分を占うにしても他の誰かを占うにしても最も大切なのは『説得力』だと思います。
例えば夏の風物詩『怪談』を例に挙げてみるとしましょう。
怪談を語る上で最も大事なのは『雰囲気』ですよね?ミラーボールがクルクルと光を放つ部屋で陽気なレゲエの音楽と一緒に満面の笑みで怪談を語られても全然怖くない。
就活で周りがリクルートスーツに身を固める中、1人茶髪・Tシャツ・ダメージジーンズで『チィーッス』っと登場しても、相手にされるはずが無い。
ドラマ『HERO』でキムタク演じる久利生 公平がダウンジャケットとジーンズと言うラフな格好で法廷に現れるのはあくまでドラマにおける『設定』だからである。
要するに何が言いたいかと言うと、『占いには占いの為の設定と演出が必要』だと言う事。
だからと言って、ラフな飲み会やコンパなどの席の余興で占う時に、いきなり仰々しい衣装で登場して「この場を神聖な地へと浄化します」などと言いながらお香とか炊きだしたら、ドン引かれる事、間違いなしです。
時と場合にあった『演出』が必要になって来るのです。
占いはこの『演出力』が八割くらいを占めると私は思っています。
その『演出力』にもっとも有効に作用するのが『話術』。話術が充分に発揮されるのであれば、自分の格好がTシャツとジーンズでも全然OKなのである。
職業占い師の人たちが長けている点は、その演出力。設定、話術、それらで、自分の魅せ方を心得ているからだと私は考えます。
時と場合によって自分をセルフ・プロデュースする事が占いでは1番大事だと思います。
占い方(スプレット)
基本的に占い方の作法も、人それぞれです。やりやすい方法でやるのが1番だと思います。
例えば、大アルカナ、小アルカナの78枚を使って、1枚だけ引いて占う『ワンオラクル』と呼ばれる簡単な『結果』だけを求めるもの。『ツーカードオラクル』と言う二枚のカードを使用して『結果』『対処法』を見る方法。2枚のカードをクロスさせて、『結果』『それを阻害するもの』を占う『シンプルクロス』。3枚のカードを用いて『過去・現在・未来』を占う『スリーカードオラクル』と呼ばれるもの、占い方は様々です。
基本的な流れは『シャッフル(混ぜる)』→『スプレッド(並べる)』→『リーディング(読む)』です。
今回は沢山ある占い方法の中でも難易度が低い『大三角の秘法』とそれをチョットだけ難しくした『ヘキサグラム』の2つを紹介したいと思います。
まずはいずれの占いにも共通する『シャッフル』から始めて見ましょう。
シャッフル
シャッフルの仕方にも占い方同様に『正しい決まり』はありません。但し、シャッフルと言ってもトランプの様に『カードを切る』だけではどうしても不都合が出てきます。
それは『タロットには正位置と逆位置が存在している』からです。
位置が重要な意味を持つタロットでは以下の様にカードをシャッフルしていきます。
1・まず両手でカードを良く混ぜる(これから占うことを考えながらやると良い)
訂正すいません『まんべんな』では無く『まんべんなく』です。
2・次にカードをひとまとめにして横向きにする。
3・カードを2つに切る。(3つに切るパターンもある)
4・カードの上下を入れ替えて再度1つにまとめます
5・切ったカードを1つに戻して、カードの右側を占う対象者に向ける
バラバラの状態から1つにまとめた時に縦に置く場合もありますし、カードを切る時に3つに分ける場合もあります。占いをする人によって、それは様々です。自分で基本形を決めると良いと思います。
大事なのは向きをしっかり確定するという事です。カードの向き次第で結果が全然違ってきますので、そこだけ間違えなければ方法は問わないと思います。
これが基本的なシャッフルになります。
大三角形の秘法(簡単・大アルカナのみ使用)
形はこんな感じです。
1・シャッフルしたカードの向きを間違えないように左手に持ちます
2・一番上から7枚目のカードを①の場所に置きます。これが『過去』のカードです
3・①のカードも含めて7枚目のカードを②に置きます。これが『現在』です。
4・更に②のカードを含めた7枚目のカードを③の位置に置きます。これが『未来』です
5・最後に自分の気になるカードを1枚引いて④の位置に置きます。これが『キーカード』です。最後のカードは自分の直感で決めて下さい。
これによって、占うテーマの過去から未来までの流れと、未来のためのキーワードを読み解いて行きます。
それでは実際に私を対象にやってみよう
今回、私は『このブログについて』と言うテーマで占ってみました。
そしてその結果がこちらです!
……ちょっとわかりずらいですね。
では解説していきます。
①の過去を指す部分では皇帝の正位置がでました。
②の現在は運命の輪の逆位置です。
③の未来は魔術師の正位置です。
④のキーカードは女教皇の逆位置です。
この4つから読み解くと…こうなります。
【解読・リーディング】
あなたがブログを始めた当初は自信に満ちあふれていて、行動も早く頑張ると言う気持ちに溢れていたようです(皇帝・正位置)。
しかし現在、あなたは思うように行動できてない部分があります。
やりたいことが実際に出来ていないし、空回りしている部分があると思います。(運命の輪・逆位置)
将来的には独創的なブログに挑戦することによって、あなたは巧く立ち回ることが出来ると思います。チャンスは必ず到来しますのでがんばってください。(魔術師・正位置)
最後に
あなたは上手く行かないとすぐに現実逃避をしてしまったり、無気力に陥ったり悲観的になる部分があるようです。その気持ちを自身で戒めて行く事が成功への鍵になると思いますよ。
(女教皇・逆位置)
______________と、こんな感じになります。
なるほどね、試行錯誤はしているけど迷走する可能性も大なのか。そんな自分を見つめ直して行かないといけない訳ね。
なるほど、なるほど。
……と、言った具合に『1つのストーリーを組み立てる』感じで占いの結果を導き出して行きます。
ネガティブな結果であろうともそんなに気にすること無く、今の自分をしっかりと見つめ直す事が大事なのです。
ヘキサグラム (難易度中・大アルカナ使用)
もう少し、突っ込んで占いたい。そう思った時は先ほどの『大三角の秘法』の上位版である。
『ヘクサグラム方式』で占って見ると良いと思います。
先ほどは、4枚のカードが結果を導き出しましたが、今回は7枚で結果を導き出します。
図解でわかり易く説明すると、2つの三角が重なり合って、五芒星の形を作っていますね。
赤い三角の部分が『時間軸』です。そして黒い三角の部分が『あなたの身辺』です。
この2つが重なり合った黄色部分に『結果』が現れます。
占い方はいろいろとあるようですので、ここは『大三角の秘法』の占い方を踏襲しながら行いたいと思います。少々、アレンジが加わりますが独自性を重視してやっていこうと思います。
1・まずシャッフルを済ませてカードを左手に持ちます。
2・最初から7枚目の部分を①に配置します。①を含めた7枚目を②に配置、更に②を含めた⑦枚目を③に配置します。
3・カードが3枚余りますので、余った3枚カードを手札の上に乗せて、上から③を含めた7枚目を④の位置に置きます。④を含めた7枚目を⑤に配置し、⑤を含めた7枚目のカードを⑥に配置します。
4・この様に配ると最後に1枚カードが残るはずです。それを⑦の位置に配置して下さい。
5・全てを表に返してリーディングを始めてください。
注:配置したカードを含めて7枚目と数えるのがややこしい場合は、1から数えなおして6枚目のカードを配置すれば実質7枚目のカードになります。これを大アルカナで2周すると最後に1枚残ると言う形になります。
実際にやってみよう
ではヘキサグラムで実際に占って見たいと思います。今回は私自身の人生をスバリ占ってみたと思います。
では解読をしていきます。
過去→教皇の逆位置(不信感・独りよがりなど)
現在→星の正位置 (ひらめきよく、願いが叶うなど)
将来→死の正位置 (別れ・終焉・死の予兆など)
対策→審判の正位置 (復活・結果・改善など)
本心→月の正位置 (不安・欺瞞。トラウマなど)
環境→皇帝の正位置 (支配・意志・責任感など)
結果→悪魔の逆位置 (リセット・回復・覚醒・新たな出会い)
このようなカードがでました。
これを元にリーディングをしていきます。
【解読】
あなたは今まで大きな不信感を抱えて生活して来ました。人間不信になったり、自分自身も独りよがりの考え方でマイナスを抱えてきた人生です。
しかし、あなたの願いは叶うと出ています。あなたにとって現在の状況は最善なのかもしれません。しかし近い将来に悲しい別れがやってくると予兆されてます。あなたをその終焉を受け止めなければならないでしょう。
その為にあなたは判断をしなければなりません。あなたにとって良い道を探し、決断することが、あなたに幸運をもたらすかもしれません。
しかしそんな決断に対してもあなたは不安でしょうがない気持ちを抱えることでしょう。
あなたはメンタルが弱く、それに対応することが出来ないという内面を抱えています。
しかしあなたを取り巻く環境はあなたにリーダーシップを求めるでしょう。あなたは責任感をもってその義務を果たしていかなければなりません。
そしてそれがあなたにとっての復活を意味するでしょう。失ったものを取り戻し再起を図る。
そんなあなたに新しい出会いが待っているかもしれません。
うーん…どういうことかな?これをストレートに受け止めると……。
嫁に捨てられる
ということなのかな?
それはちょっと嫌だなぁ…。そりゃ、飯がゾンザイになってたり会話がめっきり少なくなったり、良く無視もされるけど、う~ん。それは嫌だなぁ。
しかし何となく思い当たる節がありすぎるので、これは自分を律して行かないといけない。
過去の人間不信とかちょっとハマりすぎているので自分自身もちょっとビビっている。
良いことが100あっても嫁に捨てられるのは嫌なので、もっと精進しよう。
まとめ
今回、特にヘキサグラム方式の占い方には独自のアレンジが加えられています。参考したサイトごとに少しづつ違っていて、それなら私もアレンジを加えてみようという事で、やってみました。ヘキサグラムの配り方に関しては、『実際にこれじゃね?』というくらい綺麗に収まる様になっています。最後に1枚残されたカードを結果に据えるとか、ちょっと神秘的ッスよね(って、私はこの間、神秘的とか苦手とか言ってなかったか?)
占いマニアとか上級者の方には正直なところ箸にも棒にもかからない話で『素人ごときが何を言うか?』と思われるかもしれません。
でも、良いのです。
『素人』なんですから。
タロットは長い歴史の中で様々な諸説の中から派生してきたものです。それは人の言葉のように地域差があったりする物だと思います。
そして、それは現在においてもまだまだ変化していくものだと思います。
ですから、基本的には自分のやりやすい方法を見つけていく事が最善だと思います。
先に言いましたように占い師はストーリーを紡ぐ人たちだと思っています。
占いを当てる事以上に、その人の物語を紡いで行く役割を帯びていると、今回のタロット占いを調べることで強く感じる事が出来ました。
もし、興味を持たれた人は是非、実践してみることをお勧めします。
その事でコミュニケーションを深くしたり、自分を見つめ直したりと様々なキッカケが訪れてくる様な予感を感じながら、今回の特集を結びたいと思います。