さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

【話題】名古屋まつりの英傑行列と大須大道町人祭へ行ってきた『後編・大須 大道町人祭編』

名古屋まつりの英傑行列の興奮も冷めやらぬ内に急いで地下鉄に乗り込み、3駅先の名城線上前津駅へ。こちらは大須商店街への最寄り駅になる。

iPhoneを100%充電して家を出たのに、英傑行列で調子に乗りすぎて写真を撮りまくったので気がつけば充電が残り40%を切っていた。

それと同時に未だに若いと勘違いして調子に乗った中年男性は、その度重なる移動で足のふくらはぎをパンパンに腫らしていて、気がつけば足を引きずっている状態。

どうなる大須 大道町人祭!

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名古屋・大須について

まず最初に名古屋の大須という町を簡単に解説します。

尾張地方の中心地であった清洲(現在の清須)が水害に弱い地区があるために、徳川家康の時代、名古屋城の築城に伴い多くの寺社や武家屋敷が移転。所謂、清須越しである。

大須名古屋城下の南寺町として寺社が集まる場所になっていました。

1617年に家康の意向で岐阜の羽島から真福寺が移転、これが大須観音となり寺社町・大須が誕生します。

その後、尾張藩八代目藩主である徳川宗春の芝居や芸事の文化奨励によって、大須も賑わいを見せるようになりました。

大正元年、万松寺が領有する付近の山林を開放したことによって大須商店街が誕生。名古屋の大歓楽地として劇場、演芸場、映画館そして遊郭などで賑わいました。

昭和に入ると商業地区の賑わいを見せるようになりましたが戦後の復興事業の中で町の中心は北側である栄地区に移り、都市計画からも外れた事から下町的な雰囲気の残る町並みが残されるようになりました。

1970年代に入ると大須は電気街という側面を見せ始めるようになります。大須は東京の秋葉原や大阪の日本橋と並んで日本の三大電気街と称されるようになりました。

現在は名古屋のサブカルの発信地でもあり、下町情緒があるれる町でもあり、近くに服飾問屋街があったこともあり、古着や洋服にも強く、老若男女、国内外と問わず受け入れられる町として現在も発展しています。

大須商店街大須地区の通りに面した9つの商店会から構成されており、その店舗数は1200ほどになります。

 

大須大道町人祭とは

1970年台の後半、都市開発地区は名古屋駅や栄に移り、大須は開発地区から離れて人がまばらになった商店街を活性させるために1975年に名城大学助教諭の池田芳一氏の発案で『人間のまつり、アクション大須』。このイベントは35万人もの動員があり成功をおさめる。

その成功に大須の商店主達が触発されて3年後の1978年(昭和53年)の10月14・15日の2日間に名古屋まつりに対抗して第1回の『大道町人祭』が開催される。一説によると50万人もの動員を収めて大成功したと言われている。

商店街のあちらこちらで全国から集った大道芸人による芸が寺の境内、広場などで披露され、名古屋まつりに劣らぬ盛況ぶりである。

見物人と同じ目線から繰り出される芸の数々は、観客を魅了しながらも今回39回目を迎え、来年は40年になる。

大須は月々に色んなイベントが行わるが、この大道町人祭りはその一年の中でも最大級の一大イベントである。

<以上、参考リンク>

osu.co.jp

 

第39回大須大道町人祭レポート

ここからは私の拙いレポートを交え、一部ではありますが『大道町人祭』の魅力について語っていきたいと思います。

名古屋まつりの英傑行列を満喫して大須商店街に着いたのは午後三時のちょっと前。

金粉ショー(大駱駝艦

一番見たかったのはパフォーマンス集団『大駱駝艦』(だいらくだかん)による金粉ショー。

毎年話題になるこのショーを私が見るのは2回目。その時は何も知らずにたまたま買い物に来ていて、人混みの中で目にするのがやっとと言う感じでした。

今年もかなりの人出で驚きました。

私が着いた時はちょうど前の演目で地元のご当地アイドル『O★SU』のイベントが終盤に差し掛かっており、こちら大盛況。投げ銭入れを持って回る地元アイドル達にアイドル大好きお兄さんたちが群がります。

『うむ、こちらも人が多いので上手く入れ替わりで前に行けるな』そんなことを考えてた私の認識の甘さを反省する事態に。

まったく人は移動する気配を見せずに、むしろ先ほどより増えているでは無いですか。

そんな中、金粉に身を包んだメンバー達が登場。

 

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実はコレ…自分の肉眼では見れてません。

全力でスマホを上に掲げて背伸びしながらモニター越しに見たのです。

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少し前まで、女性の胸は肌着をしていなかったのですが、近年は肌着を装着するようになったみたいですね。私としてはブログに画像を上げやすくてちょっとホッとしています。

ただ、スマホを上に掲げて背伸びしながらかろうじて見るのには体力的に限界があります。

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その後、何とか見ようと商店街を大回りして先ほど位置の反対側に回り込んだのですが……。

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あまり状況は変わりませんでした。全力で背伸びして撮影した写真です。

演技はパワフルで繊細。もう一度見たかったのでひと目でも見ることが出来て良かったです。

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これは人混みに揉まれている時に間違えてシャッターを切ってしまった。

アーケードの天井です…。足元がフラフラしています。

 

これではレポートに……ならない……と思い。

他の大道芸ならと私はさまよい始めます。大須商店街界隈の約14箇所で芸は披露されているので、ここ以外なら何とか見て、撮影も…と意気込んでいました。

近くでジャグリングをやっていると言うことで、そこに向かいます。

甘かった……。

コチラも人混みで見えるのは時々宙に舞うジャグリングのピン。

まさかここまでとは…と、その人出のの多さに驚きました。

大須観音なら……と今度は商店街を西に移動。

そう言えば朝から何も食べていない事を思い出し、どこかのお店で何か食べ物を買おう…と思っていのですが、アーケード街は人に溢れ、たこ焼き屋やお好み焼き屋は長蛇の列。

腹は減るが並ぶのも嫌だなぁ…と、移動。

そして大須観音に到着。

 

大須観音にて

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コチラもなかなかの賑わいです。

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境内には多くの屋台が出店していました。

折角なので、参拝をしてきました。

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境内ではプロレスがやっていました。これは多分休憩中なんですが、それでも多くの方が観覧していました。

 

 

三英傑再び

境内をウロウロしているとアナウンスで間もなく名古屋まつりで英傑行列を行った三英傑の皆さんがコチラに来ると言う。現在は商店街を練り歩いているという話を聞きつけ、再び商店街方面に移動。

暫く歩いていると……。

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信長様が列をなして商店街を闊歩しております。

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名古屋まつりお疲れ様でした。

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続いて太閤秀吉様が至近距離で登場。

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最後に大御所様。徳川家康公の登場です。

先ほどの英傑行列では結構、距離があったのですが今回はかなりの至近距離でちょっとドキドキしてしまいました。

行列の皆さん。本当にお疲れ様でした。

 

パフォーマーさん達

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その後、幾つかのパフォーマンスを見る床ができました。

上の写真はザ・スコルピオズ。手にしている霧吹きをお客さんに盛大に吹きかけていました。

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津軽三味線ユニットの『セ三味ストリート

 

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がまの油売り『石原耕さん』。この時は南京玉すだれを披露していました。

 

見ることが出来たのはほんの一部でしたが、実際には40組を超えるパフォーマーさんがいたるところでパフォーマンスをしていました。

もっと時間があればと悔やむばかりです。

 

おいらん道中

体力的にギリギリでしたが、『絶対にこれだけは…』と見逃せないイベントがありました。

おいらん道中です。

祭りの両日、花魁が大須商店街を1日3回、約80分前後、練り歩くこのイベント。私が見たのは最終回のおいらん道中です。絶対に見逃せないと思っていたので、スタート地点であるおいらん宿付近で待機。

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先頭のコチラの方は毎度おなじみがお方らしいです。

 

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しゃなりしゃなりと八の字を書きながらゆっくりと進みます。

花魁は毎年一般公募で選ばれるます。なんと外国人枠もあるようです。

 

以前、タクシーの運転手をしていた時に、お客さんを大須にお送りした際に

ちょうど一度だけこのおいらん道中に遭遇したことがありました。

車の中からおいらん道中を見て、いつかプライベートで見たいと思っていたんですよね。

(以前、金粉ショーを見た時はまだそんなに詳しくなくて、そのまま直ぐに帰っちゃったんですよ。)

間近でみる花魁は以前、タクシーの中から見たそれとは全然迫力が違いました。

 

そして帰り道

もう、おいらん道中を見送ったあたりで、体力の限界。名残惜しいが帰ろうとしたとの時。

祭り本部の前でクマに出会いました。

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しっかりポーズを決めて貰いましたよ。

ところでその手にした紙コップ……どうやって飲むんだろう?・

そして地下鉄の駅に向かう為に大須観音方面に再び歩いていきますと…。

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人形を背負った覆面レスラーと遭遇。信号待ちの間も掛け声を上げながらスクワットをしていました。

『ロービング』と言う一箇所に場所を定めずにいたるところに出没するパフォーマンスで、コチラの方は『一人プロレス』さんです。見ての通り1人でプロレスをしています。

駅に向かう帰り道でも楽しみがいっぱいです。

途中、大須観音の赤門が綺麗だったのでつい写真に収めてしまいました。

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金剛力士像 上の口を閉じてる方が吽形さんで下が阿形さんですね。

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ちょっと『よつばと!』を思い出して頭の中に『いただかれる、いただかれる』と声が響いてきました。

 

やっと、地下鉄の駅に着いて、1日が祭りづくしの1日が終わりました。

足パンパンでフラフラしてしまいましたが、充実した1日でした。

 

あとがき

散々、歩きました……もうね、やばかった。でも、もうちょっと見たかったなぁ…と思うと1日に集約してしまったのが悔やまれるところです。

来年は40回目の節目を迎える『大道町人祭』来年こそは準備を知識の準備をしっかりして、挑もうかと思います。

名古屋まつりももっと見どころがあったなぁ……と思うと、やはり土・日の2日間はフルパワーで頑張らないと行けないなぁ…とつくづく反省してしまいました。

 

あれから2日…未だに足パンパンです。

筋肉痛が……。