さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

【圧力?】本当にこの件はマスコミの偏向なんだろうか?

どうも筆が乗らない。何かモヤモヤしてる時はいつもこんな感じだ。

 こんなエントリーを見てモヤモヤしているせいかもしれない。

 

togetter.com

普段の自分だったら『なんてことだ、マスコミめ!』と、でも言っていたんだろう。私もマスコミの報道には少なからず快く思っていない事がある。

 

だが、どうにも腑に落ちない。

思ったことはたったの2つ、

・アニメ映画は今年、既に60本以上既に封切りされている。

・本当に『のん(本名・能年玲奈)』に圧力はかけられたのか?

 

 

今年のアニメ映画は既にこの時点で既に60本程公開されている

今年は『君の名は。』がアニメ映画として空前の大ヒットだった。既に200億の興行成績は確定だと言われている。

では、この『君の名は。』にしても今でこそ、空前の大ヒットを飛ばし世間の認知度も高いが公開の1ヶ月前はどうだったろうか?

『実はそんなに取り上げられていない』

どちらかと言うとネットの口コミが大きかった。その後、公開されてからテレビの情報番組などに取り上げられる様になった記憶がある。

 

実際アニメ映画はそんなに頻繁にマスコミに取り上がれる事はない。

既に今年の現時点だけでも60近くのアニメ映画が公開されている。

もともとは『君の名は。』もその中の一本だったのだ。

そんな中で『この世界の片隅に』をマスコミが取り上げないのはおかしい。

と言うは、それこそ『おかしい』。

 

能年玲奈が声優に抜擢されたときも報道はスルー?

いや、ちゃんと報道してだしょ?だって、私、能年玲奈が声優するの知ってたからね。

どのアニメの声優をするかは知らなかったが。

そう、そういった報道がスルーされる程の話題だったのだ。

で、今になって『それは元の事務所の圧力でマスコミがそれに従った』と言うのは変だ。

実際に28日にあった東京国際映画祭のでの様子は各記事がこぞって記事にしている。

 

headlines.yahoo.co.jp

偏向報道だ』と言うエントリーがされたのはこの東京国際映画祭の前なので、『後出しジャンケン』な感じがして嫌なのだが、これが事実である。

 

ようするにタイミングの問題だけだったのだ。

 

それを『マスコミのチンケな偏向報道』と断ずるのは如何なものだろう?

正義の言及の為に書いたのだろうが、あまりにもソースがなさすぎる。

ネガティブを垂れ流しすぎなのだ。

 

 

能年玲奈が報道されない

↓(疑問)

報道されない事務所とのいざこざがあったので元、事務所からの圧力だろう

↓(疑念からの結論)

きっとそうに違いない

↓(発信)

なんてひどい話だ、芸能事務所とマスコミはゴミだな

(拡散)

 

これって、一見すると、のん(能年玲奈)を応援するかの様に見せかけてそのイメージを定着させようとしているのでは?と、思えてくる。

 

このブロゴスの記事のコメントにしても『マスコミは酷い』『芸能事務所はヤクザ』『大人の事情なんてくそくらえ』のような記事が並んでいるが、こうやって陰謀論は拡散されていくんだと思う。(Togetterはそもそも結論ありきのまとめだから参考にならない)

 

『どうせ、そうなんだろう』という決めつけでも記事になれば、それなりに拡散され大きくなっていく。そして何かがあるたびにその『陰謀論』が顔を出してくるのだ。

それは忌み嫌うマスコミとなんら変わりの無いことである。

 

こうやって特定のイメージが双方に作られていく。

 

実際、ここまで言うのなら報道せずにはいられない程の物凄く良い映画なんだろうなぁ、と思った。でも筆者は『この映画を観ていない』(公開前だから当然といえば当然だ)

要するにこの筆者にとっても『事務所騒動があった女優の能年玲奈ありき』なのである。

 

ブログはある程度、自由に書かれていても良いと思う。これが、この筆者の考えなんだから、それはそれでいい。

 

でも、受け側は少しだけ踏み込んで考えてみる事も大切で、あまり素直に受けすぎると『本当のところがわからなくなってしまう』危険を感じる。

決めつけや思い込みはいざ本当の事を知ろうと思った時に、大きな障害になるのだ。

これは自分自身の肝に常に命じている事だ。

 

(了)