さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

『君の名は』観ましたネタバレ全開で感想

最近、若者やネット界隈でよく『君の名は』と言うワードをよく聞く。そんな訳で、私も今回は『君の名は』を鑑賞してその感想を書きたいと思います。まずは早速見てみました!!

Amazonプライムビデオでね………。

注)ここで気がついてしまった方の中で『コレじゃない』と思われた方はお止めしません。ここまでありがとうございました。

 

『君の名は』あらすじと感想を交えて…壮大にネタバレ。

昭和20年5月24日、空襲の中を逃げ惑う一組の男女、お互いに面識も無く名前すら知らない。

難を逃れ辿り着いた数寄屋橋の上、男は「もし半年後、戦争が終わり、二人とも生きていたのならもう一度この橋で再会しませんか?」と問いかける。女はそれを快く承諾し、別れようとする時、男に呼び止められ「大事なことを忘れていた、君の名は?」と問いかけられると同じくして再び空襲のサイレンが鳴り響く。結局その混乱にお互い名乗ることもままならず、半年後、11月24日の再開だけを約束して別れる2人。

この2人の約束は、絶望的な戦乱の中での一つの支えとなる。

男の名前は後宮春樹(あとみやはるき)小さな雑誌社の記者をしている。女の名前は氏家眞知子。眞知子は戦災によって両親を失ってしまう。

半年の月日が流れ、昭和20年11月24日の約束の日。眞知子は佐渡に向かう船の上にいた。両親を亡くし佐渡の叔父の家に身をよせる事になったからだ。

その船上、眞知子は一人の女性を出会う。名を『綾』と言い、見た目も性格も姉御肌な女性である。綾は眞知子が来た方向の海を憂い顔で見つめている姿を見て、身投げでもするのではと思い思わず声をかけてしまったと言う。眞知子は綾に問われるがまま今までの経緯を話す。『なぜ約束の日まで待たなかったのさ?』と問う綾に、眞知子は叔父の仕事の関係上で約束の日まで待って貰えず半ば強引に佐渡に連れて行かれると答える。夢みたいな約束にすがりつきたくなる眞知子の気持ちを受け止めて綾は今後も寂しくなったら頼るようにと眞知子に言う。

佐渡に到着し、時計を見ると午後8時、約束の時間である。名残惜しさを感じながら眞知子は佐渡の地に降り立つ。

ところ変わって数寄屋橋の上では春樹が一人、来ない待ち人をひとり待っていた。

 

…と言うのが映画の冒頭部分である。日本映画史に残る数寄屋橋の名シーンは冒頭にあります。それでは実際に2人は出会う事が出来たのか?結論から言えば2人は最初の約束の日から一年半後の11月24日に数寄屋橋の上で出会う事となります。

 

しかし春樹の、それ以上に眞知子の環境が時の流れによって大きく変化します。2人の再会は悲しい別れの場になってしまうのです。名も知らない眞知子の事を思い続けて来た春樹。それは眞知子にとっても同様だったのですが、眞知子に縁談の話が持ち上がります。最初はそれを拒む眞知子だったのですが、縁談相手である浜口の誠実な眞知子への思いに徐々に心が揺らぎ始めます。春樹の事を知った浜口は眞知子に春樹と合うことを薦めます。「もし後宮さんと出会って、その想いが強く変わらぬものだったら、僕は身を引きます」と誠実に眞知子に接し、居所を一緒に探す浜口の姿に「自分だけ夢を追い続けて良いのだろうか?」と言う想いが芽生え始め、いよいよ春樹の居場所も分かったと言う時に突然それが怖くなり、浜口との結婚で普通に幸せを得ることを考えだし、結果的に浜口の元に嫁ぐ決心を固めてしまう。

そして11月24日の一年半振りの再会は春樹と翌日に結婚してしまう眞知子にとって、別れの再会になってしまうわけです。

 

ここまで観て一言…

これは誰も幸せにならないんじゃ無いか????

いつまでも再会を夢見てきた春樹は思いっきり眞知子にハシゴを外される結果に。

浜口は眞知子が春樹の想いを持ったまま自分と結婚すると言う懸念を払えないまま。

そして眞知子は自分の想いとは裏腹の結論を出す。

これは明らかにダメな結果しか生まない。特に眞知子の常に受け身な態度が気になる。

せめて再会してから心を決めろよ!ああ、もどかしい、もどかしすぎる!!

何だこの女は!!!と言う気持ちになりました。

 

そして更に二年程の月日が流れます。

そしてその現状を観て一言。

ほらね、案の定こうなったよ……と、ため息。

結婚後、浜口は未だに眞知子の心に春樹がいるのではと言う懸念を強めていきます。次第に眞知子に対して強く接する様になります。あの誠実過ぎる三枚目だった彼の姿は既にありません。

眞知子は振り切ったと言い聞かせながらも本心がだだ漏れています。しかも姑問題にも晒されてます

春樹は綾と偶然に出会い、眞知子への捨てきれぬ想いを見透かされ思いっきり綾に煽られています。

その頃の春樹は以前の出版社が潰れた事で役所の広報課に身を置くのですが、そこに原口が課長として転属してきます。完全に運命に翻弄されてますね。

どこかお互いの気持ちがはっきりしないままクライマックスを迎えるのですが、スター・ウォーズ帝国の逆襲なみに救われない結果になります。

そこで三部構成の第一部は終わるのですが、うん……私が生まれる前の映画なんですが、色々とモヤモヤさせてくれますね。これはこれでアリなのかな?と思いました。この先、二部では舞台を北海道に、三部では九州を舞台に2人の物語はやたらと壮大に進んでいるらしいのですが、そうですね…ほんの少しだけ気になるところです。

 

 最後に

あと主な感想は、後宮春樹役の佐田啓二さんがめっちゃくちゃイケメンです。佐田啓二さんと言えば中井貴一さんのお父さんですね。37歳という若さで事故によってこの世を去ってしまったのが本当に惜しまれる。あと眞知子にはイマイチ感情移入出来なかった気がするが、眞知子役の岸恵子さんも流石にお綺麗です。その昔、「真知子巻き」と言うストールの巻き方がナウな女性の間で大流行したと聞きますが。あの真知子巻、数寄屋橋のシーンで……と勘違いしていましたが、違うんですね。冒頭の船の上が最初で橋のシーンでは巻いてないんですね。

………と、最近、新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』に対抗すべく、ネタのつもりでガッツリ昔の映画である『君の名はー第一部ー』を観たんですが、予想外にしっかり観ることが出来て、個人的には満足しました。さすが日本映画不朽の名作ですね。一部から三部はアマゾンプライムビデオにありますので会員の方、よかったら一度ご覧になるもの宜しいかと思います。

さて、明日は映画のファーストDayで映画が安いので『君の名は。』を観てこようかと思います(笑)そちらの方も気に入ったら感想でも書いてみようと思います。

では!!!!!。(新海誠版の感想だと思った方、本当にゴメンナサイ)