さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

私の中での『三大悪役キャラ』を語る

幼少の頃、テレビに登場するヒーロー・ヒロインに憧れると言うことは皆さんも経験があると思います。
私もそんなヒーローに憧れた時期があるのですが、私の場合はそれ以上に悪役に心を動かされたものでした。
今回はそんな『私の心を動かした三大悪役』について語ろうと思います。

死神博士仮面ライダーより)

来歴:『死神博士(演:天本英世)』
本名はイワン・タワノビッチ。父親は日本人で母親はロシア人のハーフで3歳下にナターシャと言う妹がいる。少年時代を東京で過ごし、母親との死別によりポーランドのシモン教授の元に身を寄せることになる。幼少の頃より、彼の行く先々で死人が出る事から『死神』と呼ばれる。学生時代に『ギャラクシーにおける人の死と変身』と言う論文で博士号を取得する事により『死神博士』と言う通称を持つことになる。シモン教授のもとでは臓器移植の研究に没頭するが、それには理由があり、病弱の妹、ナターシャとの死別を恐れた為と言うことである。第二次世界大戦が勃発すると、占領ドイツ軍にて生体実験の科学者になる、その際ナチスの捕虜となった師である、シモン教授を生体実験で死なせている。終戦後、妹のナターシャをイワンが26歳の時に亡くしてしまうが、亡骸を冷凍保存して蘇生を試みる。その偏執的な愛をショッカーの総統が利用され、ショッカーでの道を歩き出す。(Wikipedia死神博士』の項より資料抜粋)

私の当時の印象

ショッカーの大幹部の3人のウチで1番怪奇的で、当時怖かった気がする。前任のゾル大佐や後任の地獄大使よりも狡猾で知的、それは白いスーツと黒いマントと言う外見も相まってかとてもオシャレでクールな印象を受けた。確かにゾル大佐も地獄大使も怖かったのだが、威圧的な怖さでは無く、ついつい視聴中に後ろをふりかってしまう様な怖さがあった。
死神博士がイカデビルに変身してライダーに倒された時は『正義の勝利』を喜ぶよりも少しだけ悲しい気持ちになったを覚えている。天本氏の怪演は大人になっても、あの子供の頃の気持を思い出させます。

ルチ将軍(NHK人形劇プリンプリン物語より)

『ルチ将軍(声:神谷明)』
1979年4月から始まったNHKの人形劇『プリンプリン物語』。ある日、箱舟の上に乗って海から漂着した少女プリンプリン。その身なりから何処かのプリンセスでは無いだろうかと言われ、自分の国を仲間たちと旅をする物語である。その旅の途中訪れた『アクタ共和国』、その国の総統が『ルチ将軍』である。
もとは普通の王国だったのだが、どこからともなく現れたルチ将軍によって王と王女は殺されてしまい、ルチ将軍が独裁国家アクタ共和国を建国する。
アクタ共和国は『命令は絶対に服従』『デモやストライキは禁止』『密告の奨励』などの決まりを設け、独裁の限りをつくす。
ルチ将軍について特筆するのは、その頭部の大きさと驚異的な知能指数
デカいピーナッツの殻やひょうたんなどを見ると、今でもルチ将軍を思い出すことがある。
そして知能指数は何と1300である。
ルチ将軍自身も劇中でその知能指数をアピールすることが多く、『知能指数せんさんびゃく!!』と甲高い声で叫ぶ姿が子供心になぜか憧れた。
正体は『宇宙から飛来した隕石』でその隕石が墓守の男の体を乗っ取ってルチ将軍が誕生した。
最後はレジスタンスとなった元・王子ベベルに首を切られて失脚する。頭部は隕石の姿になり王家の墓に置かれる事になるのだが、宮殿内で起きた『ヒ・トゴロチ爆弾』の爆発によって起きたエネルギーを吸収し宇宙に帰っていった。

私の当時の印象

とにかくルチ将軍の容姿、とりわけそのでかい頭がずっと印象残っている。後はやはり1300と言う知能指数だと思う。未だに知能指数と聞くと頭に『1300』と言う数字が思い浮かぶくらいだ。あとアクタラジューズと言う缶ジュースを部下と飲み缶をポイ捨てする姿に『なんて悪いやつだ』と思った。
プリンプリン物語では群を抜けた人気キャラで、プリンプリン物語を語るときには絶対欠かせないキャラです。後にるろうに剣心で剣心の敵として登場した十本刀のひとり、才槌の外見のモデルにもなっています。多分、当時の少年少女が今でも覚えている悪党の1人だと思います。

ブンドル(戦国魔神ゴーショーグンより)

『ブンドル(声・塩沢兼人)』
本名は『レオナルド・メディチ・ブンドル』身長185cm、体重72kg、蠍座のB型で年齢は不詳。
主人公たちの所属するグッドサンダーの敵である悪の巨大企業体ドクーガの三幹部の1人。役職はドクーガ情報局・局長である。
貴族であり、芸術家の側面を持つブンドルの世の中に対する基準は「美しいか、美しくないか」の二通りに分かれていて、美しい物は敵であろうが賞賛し、逆に美しくないものには例え味方であろうが強烈に嫌悪する。彼の口癖は「美しい……」もしくは「美しくない!」である。
美意識重視のスタイルは自身の戦闘にも表れている。彼の旗艦からは大音量のクラシック音楽が流れ、自身はワインを片手に登場したり、バラを一輪携えて登場したりと自身のセルフプロデュースには事欠かない。いわゆるナルシスト気質があるのだが、自身の顔についてはあまり好きではないとも言われている。
敵であるゴーショーグンパイロットの紅一点、レミー島田について、その外見と気高さに美しさを感じ『美しい』と賞賛することが多い。
続編の小説ではレミーの危機にいち早く立ち上がるほぼ主人公の立ち位置を演じている。

侘びと寂びに精通していて、かなりの日本びいきである。私邸は和風で鹿威し(ししおどし)のある庭がある。和室において着物姿で過ごす姿も続編で描かれている(好物はそうめん)。

当時の私の印象

この作品は物凄く好きなんだが、それもこれもブンドルありきある。しかしドクーガ幹部の残り2人も好き。バイオレンス&バイオレンスのケルナグールは外食チェーン展開で財を成しており、本人の化け物的容姿に反してトンデモない美人の奥さんがいる。神経質でいつもカリカリしているカットナルの父親は元アメリア国の大統領で暗殺される。母(美人)はカットナルを残し男と家を出て行く、その事でで精神的に不安定になり薬を常用しながらも奮起し医師となり製薬会社と観光事業で成功し、終戦後はアメリア国の大統領になる男である。敵でありながらも憎めない一面をもっていて、ケルナグールの奥さんと、カットナルの母親の写真を見て驚愕するブンドルの姿に微笑ましい物を感じた。
しかし、ブンドルもそうだが、私の好きな悪役は『知的でクールな曲者』なんだなぁ……とあらためて感じた。

あとがき

某審査が気になったが今回は初めて画像を貼ってみた。著作権と言う言葉にメンタルが潰されそうになったので、死神博士食玩のフィギュアをコラージュしたものを使い、ルチ将軍とブンドルは画像を検索したのだが、無断転用という言葉にビビリ、自分で描いてみた。(色々と辛かった)「あんまり似てないなぁ…」と思われた方は、各々の名前で検索すると画像も出て来ると思うので、そちらで確かめて欲しい。

思えば小学生の頃、みんながミクロマンに夢中な中、私だけアクロイヤーに夢中だった。大人になって、るろうに剣心を見ても、志々雄真実に強く心が踊らされた。
物語を楽しむ上で悪役の存在は重要だと感じる。その悪役が強大であったり、個性的であると更に物語に面白さが加わる。
今回、私の好きな三大悪役キャラとして紹介したのだが、他の方にはまた違う三大悪役キャラが存在すると思います。
時にはそんな彼らの事に想いを馳せてみても良いんじゃないかと思ったりします。