スーパーマリオRUNに時代の流れを想う
Oh!!なんてこったい!?NINTENDO!
今日の最初の一言「24時間以上の完徹にはもう耐えられないので昨晩は爆睡。なんかあったけ???」
ということでアメリカ現地時間、2016年9月7日午前10時(日本時間、翌8日午前2時)、Appleはアメリカ/カルフォルニア州サンフランシスコで開催された発表会にて、新型iPhoneである『iPhone7』や『AppleWatchの新機種』などをを発表し、iPhoneの防水化などが発表。
確かに防水化はiPhoneユーザーの私にとっても待望の機能で「いよいよか!!!」と心が弾んた。(でも発表時は完全に爆睡してたんだよね……)
しかし、私を本当に驚愕させたのはそこでは無い。
意外な人物の登壇……
宮本茂(任天堂株式会社代表取締役クリエイティブフェロー)。いわゆるマリオの生みの親の登場だ。
『駄目だ…やめてくれミヤポン!頼む!やめてくれ!任天堂!!!』
もし、私がその場に居たら、もしくはリアルタイムで発表会をみていたら、間違いなくそう叫んでいただろう。(ちなみに私は任天堂信者では無くただのゲーム好きだ。)
そして発表されたのはコレ…。
「うわああああああああああああああああ」
「なんでだよ!ハードメーカーとして矜持は何処に!」
「マリオは…マリオだけは他所の機種で動かさないでくれ!」
(自信が無くなって来たので、もう一度だけ繰り返すが私は任天堂信者ではない)
思い返せば昨年の11月17日、はてなブックマークにこんな記事が載っていたのだが……
「なぜマリオを持ってこない」任天堂に失望コメント続々、スマホゲームのどこに新機軸
ITmediaニュース(記事・リンクは掲載期限切れ)
要約すると
『なんでスマホ事業に提携とは言え参入するのにポケモンなんだよ。なんでマリオ出してこないんだよ。市場からは失望感のため息があがるよ』
という内容だったと思う。
そして当時の記事に私はブクマでこんなコメントを残している。
マリオが任天堂のハード以外で動くと言うのは例えるなら『ミッキーマウスがUSJで阿波踊りでパレードするようなもの』スマホに手を出したのはあくまで任天堂ハードのプロモーションかと。iモードの時もそうだったし。
…………あーあ、ミッキーがUSJで阿波踊り踊っちゃったよ…。
完全に昨年11月17日の俺、息してないよ。
その後、Miitomoが発表された時も
「まぁ、DeNAと提携したって事はスマホ事業自体はやるんだろうけど、任天堂の立ち位置ははあくまでプロモーションであって、自社ハードがメインなのは変わりないからね、それにMiitomoはどちらかと言うとコミュニケーションツールとしての役割がうんぬんかんぬん…」
と、折れない心で任天堂をウオッチし続けたが、更なる展開として『ファイアーエムブレム』と『どうぶつの森』がスマホアプリとして登場と言うニュースを耳にする。
その時の私のブクマコメントがコレ
【速報】任天堂がスマホアプリ『どうぶつの森』と『ファイアーエムブレム』の開発を発表!! 配信予定は2016年秋 [ファミ通app]
その昔、iモードアプリが全盛の時代に多くのソフトメーカーがゲームアプリを提供する中で任天堂は頑ななまでに直メロと壁紙のみを提供。『これがハードメーカーの矜持か…』と逆に感心していたが、時代の流れだなぁ
2016/04/28 01:13
上のコメントを見る限り、私の心にも徐々に暗雲が立ち込めているのが窺い知れる。
その後、かねてより話があった、ナインアテック社が開発したIngressのシステムを用いて同社がリリースした『ポケモンGO』は世界中を巻き込んでのブームに発展。
そして今、任天堂から『スーパーマリオ Run』(iPhoneアプリ)の発表に至る。
(追記:2016年9月8日18:12 任天堂☓DeNAとの協業と言う事らしいです)
勝手に信じてたことなんだが、それが崩れるのも寂しいものだ
私のブクマでのコメントにもあったが、世間がiモード全盛の頃、ゲーム会社はこぞってiモード用のゲームアプリをリリースした。ファミコン用のゲームならそこまで容量が無いので、きっと移植がそんなに難しくなかったのだろう。
しかしその頃の任天堂はそのようなiモードで出来るゲームのアプリを提供しなかった。
当時の私はゲームアプリの登場を期待していたのだが、iモードの任天堂サイトから提供されたのは、壁紙と着メロのみで、月額300円払えばそれらが取り放題だったが、そこにゲームのアプリが加わることは最後までなかった思う。
『これもゲームハードメーカーの矜持か…』と変に納得して、そんな硬派な任天堂の姿勢に感動した覚えがある。
しかし時代は確実に流れていて、『鶴の一声』山内溥3代目、『自ら最前線、大人から子供まで分かりやすく解説する、任天堂魂の伝道者』岩田聡4代目の時代も過ぎ、『面白味の欠片もない もとい、現実的な企業経営で堅実的』な君島達己五代目になるまでにはゲームの市場も日本から海外へとその主軸が変わって行った。
(スマホに食指が動いたのは先代なんだけどね)
その事を考えると、海外の方から『ワタシ、スマホデ、マリオシタイデース!』と言う声が上がったりするのも不思議な話では無い。
例えおじさんが一抹の淋しさをどんなに感じようが若い世代なら『スマホでマリオ出せよ!』というのも仕方がないことなのかもしれない。
価値観と言うものはその時代、時代に存在するものだし、古い世代の人間は過去の価値観の素晴らしい部分を語り継ぐ事は良い事だと思うが、それを押し付けるのは宜しくない。
今の若者とともに自分も現代に生きる身として、新しい価値観にも対応していかないといけない。物事に不変なものなど無いのだ。
ちなみにこのマリオRun、12月にリリース予定でダウンロードとゲームの一部は無料。全ての要素を遊ぶためにはアンロックをする為の課金が必要。但し、継続的な(個別にアイテムを買わないと遊べない)などの課金は無いようだ。
なお、以前発表のあった『ファイアーエムブレム』や『どうぶつの森』は、来年の春までにリーリスされると言う。
あとがき
なんだかんだ言っても、『できちゃったものはしょうがない』後は応援するしか無いのだ。
(と、二十数年前の嫁さんの父親の気持ちが分かるような、そんな気持ちにこんな所でなろうとは……。)
実際のところ、任天堂も大きな転換期を迎えたと言うことで、これからどうなるかは分からないのである。それはゲームファンとして楽しみであり不安でもある部分です。
この先、VR時代が到来するのかも?とゲーム業界もひとつの転換期に差し掛かっている気がする。そんな中でゲームの一時代を創ってきた任天堂が立ちまわって行くか?そのような背景もゲーム好きな私にとって興味深いものである。