【SG】BOATRACE ALLSTAR 優勝戦を予想する【競艇】
5月の第4週、競馬では『DERBY WEEK』ですが、競艇では『ALLSTAR WEEK』でございます。
そう『BOATRACE ALLSTAR』(SG)が福岡競艇場で開催されていまして、6日間の熱戦も日曜日の最終レースでファイナル、『優勝戦』を迎えます。
ここではそんな優勝戦の予想をしていきたいと思っています。
素材提供:ゆんフリー写真素材集 様
SG・BOATRACE ALLSTARとは
以前は『笹川賞』という名前で親しまれていたレースで、年間のSG競走では『BOATRACE CLASSIC』(以前の総理大臣杯)に続くSG2戦目と位置づけられています。
ファン投票で出場選手が決定する競走です。他にも前年の優勝者、年末のグランプリの優勝戦に出場した6名、直近のSG競走の優勝者などに出場資格が与えられます。
予選は4日間、この間の得点率によって上位18名が5日目の準優勝戦に進み、準優勝戦3レースの1着と2着の計6名が、最終日の最終レース『優勝戦』に進みます。
優勝賞金は3500万円。
余談ですが
このレースの優勝戦は良く競馬の日本ダービーと日と重なるために、最終日10Rあたりでは競艇場に置いても競馬の話題が交わされることがよくあります。
5月27日(土)の準優勝戦を振り返る
優勝戦の予想をする前に土曜日に行われた準優勝戦の3レースを振り返りたいと思います。
10R
1号艇の田中信一郎が0.8秒の最速スタート。1号艇、トップスタートで全く危なげなく先頭をキープして逃げ切り。
2号艇の新田が最初のターンマークで田中に追いすがるが、波を受けて若干後退した所を、差3号艇の松井が外側から襲いかかり、2番手を奪取してそのまま2着でゴールに入る。
結果は1着田中信一郎、2着は松井繁で大阪勢の1・2で明日の優勝戦に駒を進めました。
11R
一見すると綺麗な横一列のスタートだったのですが、1号艇の山崎が0.19のスタートタイミングに対して、外側の5艇のスタートタイミングが良すぎた。特に伸びたのが3号艇の桐生。
最初のターンマークで山崎の外側からマクリ気味に襲いかかる。
その対応で若干膨らんだ1号艇山崎の内側から一気に2号艇の茅原が差しの一撃。
茅原はそのまま先頭、後はそれをキープすることだけに集中。
2着争いは2マークまで続き、前に挺を行かせて差しを決めようとする山崎に対して3号艇の桐生は全速ターンを決めて2着をキープ。
結果はまさかの山崎、準優勝戦3着で明日の優勝戦には行けず。
変わってセンスが光った2号艇の茅原が1着でゴール。2着には2マーク全速で握り込んでターンした桐生が入着。実は桐生、3日目の6Rにて5号艇で出走したのだが、最初のターンで1号艇のアクシデントに巻き込まれて不完走失格(最初にゴールした艇の30秒以内にゴールしなければ行けない規定)になり、そのレースは0点に終わってるのだが、それがあっても予選順位を5位で通過している所を考えれば、かなり今節の調子は良いと思う。
このレースで勝ち抜けたのは茅原と桐生。
12R
ここは予選1位でここまで来た1号艇の石野が全く危なげなく先頭をキープ。
注目は2番手争い。一周目はどの挺が来てもおかしくない混戦の展開。
一周目の2マークを全速で外に回っていった3号艇の篠崎元志が僅かに前に。
ここから2周目の1マークまでは2号艇、篠崎仁志と3号艇、篠崎元志の兄弟対決。
先に回った2号艇、篠崎仁志が1号艇の引波に乗り若干スピードが緩んだ所に、兄、3号艇の篠崎元志の差しが決まり、2着を確保。その後、3周目の第1ターンマークにて、2号艇は5号艇にも抜かれて4番手、変わって5号艇の菊池が3着に浮上。
2周目の第2マークで4号艇池田が6号艇中田に接触して中田が転覆。池田が妨害失格、中田が転覆失格(選手責任外)でその処理もあり、3周目の第2マークは事故挺の外側を回らないければならない規定によって、大勢はほぼ決まりゴールを向かえる。
結果は1号艇の石野が1着、3号艇の篠崎元志(兄の方)が2着で明日の優勝戦に進む。
結果的に優勝戦に駒を進めたのは田中信一郎、松井繁、茅原悠紀、桐生順平、石野貴之、篠崎元志の6名となりました。
さて優勝戦……と、その前に
惜しくも優勝戦には進めませんでしたが、日曜日のの一般戦や特別選抜戦(準優勝戦敗退選抜)で注目したい選手をご紹介。
・瓜生正義選手
シリーズを通して1着は5日目の9レースしか無かったが、このシリーズを通じて改めてこの選手の巧さを窺い知ることが出来ました。
特に2着だった初日の12R、人気投票の1位から6位までプログラムされたドリーム戦。
針の目に糸を通すような差しハンドルには感嘆の声を上げてしまいました。
そんな瓜生選手は日曜日の9Rに4号艇で登場します。もしかしたら角から一気があるかもしれません。
・山崎智也選手
準優勝戦ではまさかの3着に破れましたが、調子そのものが悪いわけでもなく、予選順位は2位だったことから、特別選抜戦でも上位に入ることが期待されます。
日曜日は7Rの一般戦で4号艇、11Rの特別選抜では1号艇での出走予定。
特に11Rは1号艇ですので注目。7Rも連絡みで考えると充分に圏内に入れると期待できる選手です。
【ここでワンポイント】
その他にも準優勝戦で惜しくも破れて、特別選抜に回った選手がその他に一般戦に出走する場合は要チェック。例えばAという選手が準優勝戦で破れ、翌日2回走ることになった場合に選抜戦はある程度調子が並んでいるが、一般戦では調子が頭一つ抜けているはずなので狙い目という事になります。但し、当然そういった場合は枠を考えずに人気になることもあり、内枠有利の競艇では時に大きな配当を生み出す要因になる場合があります。
そして大一番の12R優勝戦を予想!
2017年5月28日(日曜日)福岡競艇場
【SG】 BOATRACE ALLSTAR 最終日12レース 場外締切予定時刻 16:34
優勝戦の枠番も決まり、後は出走を待つばかりとなりました。
1号艇には予選1位通過、今節は最多の5勝を上げて正に絶好調の石野貴之。
2号艇には堅実な走りで準優勝戦を勝ち上がった、大阪のベテラン田中信一郎。
3号艇には若さとセンスはこれからの競艇界を引っ張るであろう茅原悠紀。
4号艇には新世代のイケメンレーサー、準優は兄弟対決を制し勝ち上がった篠崎元志。
5号艇には若手の実力はもしかしてナンバーワンかも知れない機力と気力充分の桐生順平。
6号艇には競艇界の王者。『王者』という言葉が最も似合う男、松井繁。
この6名の準優勝戦を振り返りいよいよ予想します。
本命は……
1号艇 石野貴之
今回は間違いなくこの人のシリーズ。全く危なげなく5勝。負けた2走は初日の6号艇から3着と3日目の9レース、5号艇からの6着のみ。4枠から内に入ったレースはすべて1着。
ここも完全に中心選手で間違いないと思う。
そして対抗……
3号艇 茅原悠紀
差してからの伸びがかなり良い。成績的には2号艇田中と大差はないのだが、茅野の今回のモーターは2連対率が第2位のかなり大当たりのモーターなので、それと茅野自身のセンスで上位に来る可能性は高い。但し、今回の主役である1号艇を喰うまでには至らないような気がする。
……ということで。
三連単1-3を固定して総流し4点
1-3-2/1-3-4/1-3-5/1-3-6
金額は1-3-2と1-3-5を強めに買ってみたい。
あと、1点……最後まで気になる5号艇の桐生。
二連単で1-5を押さえて盤石の体勢で挑みたいと思います
という事で合計で5点勝負になりました。
さて、この日はこの優勝戦の前に東京競馬場で日本ダービーが行われます。
そちらの予想もしておりますので、ご興味がありましたら下のリンクからどうぞ。